尿管結石から解放されて、妻にはいつもの日常が戻ったようだ。
孫からは「ばあばは石を食べたの」と言われて苦笑いをしていた。
まあ、なにはともあれ痛みが無くなったのは良かった。こちらも慣れない家事から解放されて一安心。

さて、今度は私の話である。
先日、血圧でお世話になっている先生のクリニックに行き、採血をしてもらった。
ほぼ2ヶ月に1回、クスリを貰うための通院なのだが、その際に先生から
「あれ、ヒコヒコさん、なんだかスッキリしましたね」と言われた。
それもその筈である。この2ヶ月の間で体重が8キロ落ちたからだ。それには理由があった。

直木賞作家の長部日出雄さんが、ご自身のエッセイの中で「断食」の話をされていたが、その話がとても面白く、一度自分も試してみたいと思っていた。しかし、本格的な断食となると、素人ではリスクが大きく、かえって体を壊すこともあることから、長い間躊躇していたのだ。
ところが2ヶ月前に、ある人からこんな断食の仕方がありますよと教えてもらったのが「16時間断食」である。
これはもうその名の通り、1日のうちの16時間だけ「食べない」という断食方法なのだ。逆に言えば8時間は飲み食い自由ということである。
私の場合は正午から夜の8時までは好き勝手に飲食し、それ以降翌日の正午までの16時間は水分以外は一切食べないというやり方をしている。
最初の2、3日は少々辛いが、その後は体が慣れてきたせいか、辛く感じることが無くなって行った。何より翌朝目が覚めた時の気分が良い。
この断食方法を始めると、最初の2週間くらいで劇的に体重が下がる筈である。私の場合は数日間で3キロ近く落ちてしまった。それからは毎日100〜300グラムくらい減少して行き、気がついたら8キロも減ってしまったという訳である。
但し、正直に言うと、現在体重が動かない状態になっている。これはいわゆる停滞期と呼ばれるもので、体の自己防御機能が働いているためだろう。
しかし、これにめげずに続ければ、再び減り始めると思われる。

これまでは体重計にのるのも気が引けたが、今ではむしろ楽しみになっている。
就寝時間からなるべく数時間前(その時間が長ければ長いほど良い)に断食を開始した方が、効果が大きいようである。
8時間の中であれば、好きな物を食べられることから、ストレスも少ないので、勧めた人たちからも好評の「16時間断食」。
騙されたと思って、一度試してみませんか。
100グラムダイエット実行中
100グラムダイエット実行中
 昨日私が書いたブログを読んだIさんからメールが届いた。Iさんは趣味の写真を通じて知り合った人だ。滅多に会うことは無いが、私のブログはよく読んでくれていて、たまに気になったことがあると、今回のようにメールをくれるのである。
 そのIさんが送ってきたメールには「枕の上に死後の世界のガイドブックが落ちていたなんて、あまりに出来過ぎでしょう。それに2000冊の本に囲まれて寝ているなんて、話を盛ってません?」と言った内容だったので、いやいや本は落ちていたし2000冊も決して盛った話ではないですよ、なんなら写真をお見せしますよ、ただし実際に落ちていた時には写真を撮らなかったので、それだけは再現写真ですが。ベッドの周囲の状況も一部だけ公開しますよ」と返信した。
 それが今回アップした写真である。ちなみに落ちていた本は裏表紙が上になっていたのだが、その本であることを示すために、表紙を上にして撮影している。 もう一枚の本が積み上がっている写真は、私がベッドに横になりながら撮影したものだ。写真には写っていないが、手前にもごそっと積み上がっている。また、よく見て頂くと、足許の方にも本の山が見える。私の右手の方にも同様な本の山があるのだが、プライベートな空間まで写ってしまうので、そこはご容赦頂きたい。
 どうですか、Iさん。分かって頂けましたか?メール待ってます。

 さて、今日のタイトルの話。
 過日、人間ドックを受けた際に医師から言われた言葉が、ずうっと棘のように心に刺さったままだ。
 「あと5キロ体重を落とせば、データの数値は相当改善されますよ」
さらに
 「出来れば10キロ落としましょう。世界が一変しますから」
とも。
 この二つの言葉がずうっと私の中で尾を引き、今週は1キロ減量してみようとか、今月の目標は○○キロとか、痛々しいほど?の努力??をしてはいるのだが、一向にその成果が現れない。
 妹が持ってきたずんだ餅を食べながら悩みを打ち明けると
 「それって目標設定が高すぎるんじゃない」と言われた。
 「目標が達成できないから、嫌気がさして結局戻ってしまうんだよ」
妹はそう言いながら、玉澤の黒糖まんじゅうを差し出した。

 目標設定が高いという妹の指摘に、それではどのくらいなら高いと思わない、いや、感じないのだろうかと思案していると、ふと、あるステーキハウスの看板を思い出した。

 『1g=\10』

 これって、何となく安く感じるではないか。
 でも、冷静に考えると、150gは1500円だし、200gでは2000円だから、無茶苦茶安いという訳でもない。グラム単価で考えると、自動車の方がもしかしたらはるかに安いかも。
 しかし、これならうまくいくかもしれないな。1日100グラムの減量なら出来そうではないか。食べ物をちょっとだけ減らせば良いのだから。

 そこで毎日100グラムの減量を心に誓ったのである。
 そのことを妹に話すと
 「おう、やってみろやってみろ。失敗しても精神的ダメージは少ないから」
そう言いながら、シュガーラスクを差し出した。

 「オメエのせいだろ、俺の減量が失敗するのは!!」
 いま、長男が高校時代にはいていたズボンをお下がり?させてもらっている。
 息子はこのズボンをあまり着なかったようで、新品みたいな状態だったから貰ったのだが、この話を聞けば私を知る人達はきっと驚くことだろう。
 何故なら息子は当時も今も痩せ型だからである。当然ウエストは細い。そんなズボンを私が着用できる。そう、私のウエストが当時の息子まで追いついたのである。やった!瘠せた!ちなみに息子はウエスト70センチ台である。
 毎日、ビリーズ・ブートキャンプの真似事をして、ウォーキング5キロを日課とし、食事は炭水化物を控えて、夜食はこんにゃくラーメンやこんにゃくソーメンで頑張った。もちろん寝る前の腹筋運動は欠かさなかった。
 時々挫けそうになると、夜空の星を見上げて涙し、明日の朝食は倍食べてやろうと心に誓う日々。
 その成果が形となって現れたのである。
 親父から「オメもメタポリタン(メタボリック)だな」と言われない様に頑張った。
 今回一番驚いているのはカミさんである。瘠せてしまったのは病気のせいではないかと喜んで心配している。
 私も20代の頃は相当瘠せていたが、そこまで戻ろうとは思わない。けれど、あと少しだけ若返ってみようと密かに企んでいる。
 この二ヶ月ほどで体重がおよそ7キロ減ってしまった。腹もへこんでしまったし、顔も頬がこけた。私と会った人たちはみんな口を揃えて「瘠せたんじゃないですか」とか「顔がすっきりしましたね」とか「生活苦が顔に滲んでいますね」とか、余計なことまで言われるようになった。
さて、私が瘠せたその理由は実に簡単。夕食を減らしたからである。ここで誤解の無いように言っておくが、別に生活苦で夕食を減らしたわけではない。自分が肥ってしまった大きな理由のひとつは、息子たちと同じ食事をしていたからだ。食べ盛りの子供たちとカロリー満点の食事をしていたのでは、肥らない訳がない。そこで夕食だけは別メニューにしたのである。
 別メニューと言っても、特別変わった料理を作るという訳ではない。早い話が植物性たんぱく質を多めに採るというだけの話。毎晩豆腐は必ず食べるようにしているし、ビールは飲まなくても枝豆を食べることは忘れない。
 実はこの枝豆が今回のダイエットのポイントで、枝豆に含まれているサポニンという物質が脂肪の吸収を阻害するらしい。それに豆類というのは繊維質が多く、健康に良いのはもちろんのこと満腹感が得られるのだ。そのため食事全体の量が減るのである。
 とはいえ最初の頃はやはり食事に対する満足感が得られなくて辛いものがあった。しかし慣れてくるとそれほどでもない。ある人から聞いた話だが、自分の好きな食べ物が一番肥る原因を作っているのだそうな。確かに言われてみれば、自分は炭水化物系が好きなのである。それを極力減らすかやめて他の食物に変えると、ああら不思議、どんどん痩せてくる。
 だが注意しなければならないのは、必ず朝、昼、晩の三食をきちんと採ることである。なによりも身体に飢餓感を与えないことが大切だ。飢餓状態を認識した身体は防御反応を示し、かえって食物からの吸収率を高めてしまい逆効果になってしまうことがある。
 そんなわけで今夜もせっせと枝豆を食べているのだが、しかしそろそろ飽きてきたことも事実。たまには枝豆抜きのビールだけでもいいかも。
 そうそう、そのビールはダイエット効果抜群で…
 亜茶羅くん、就職おめでとう。
 君が仕事を辞めたと聞かされるたびに、ああ、これからどうなるのだろう、奥さんやお子さんはさぞや心配されているのではないだろうか、新しい仕事はすぐに見つかるのだろうかと、小学校一年生の時、偶然にも同じクラスで机を並べてから実に40年来の友人として、いつもいつも心配していたのです。
 昔、「働くおじさん」というNHK教育番組がありましたが、この番組、確か一部の市民団体の圧力で「働くひとたち」とタイトルの変更を余儀なくされたと記憶しております。もしその番組が今でもあったなら、貴君は毎回出演が可能なほど職を変わられましたね。
 正直言って、我々の歳になっては、再就職、再々就職はままならないはず。それなのに、いつも貴君は難なく(実際は大変であったでしょうが)そしてめげることなく、不屈の闘志で新しい職に就いていく。お見事と言うしかない。こうなると、もうそれはひとつの立派な才能でしょう。それも天賦の、と言ったら失礼でしょうか。
 今私は貴君に対し、ある種の嫉妬とも羨望ともつかない思いに囚われているところです。特に貴君の自由な生き方は、私には到底真似の出来ないもの。
 もしかしたら七転八起とはまさに君のためにある言葉ではないだろうか。ちょっと間違って七転八倒にならないところが凄い。
 日本一、色男、この女泣かせ!!

 一身上の都合により、現金ではなく言葉による「ご祝儀」とさせて頂きました。本日はご清聴ありがとうございました。
これ知ってますか...。

精白米81
食パン91
フランスパン93
ベーグル75
うどん85
パスタ(乾)65
クロワッサン70
コーンフレーク75
ケーキ・マフィン75
赤飯77
ロールパン83
もち80
じゃがいも90
ニンジン80
とうもろこし70
かぼちゃ(西洋)65
ドーナツ86
ショートケーキ82
ポップコーン85
チョコレート91
ショートケーキ80 などなど...

これ、GI値というやつです。それも60以上の食品ばかり集めてみました。60以上の食品を摂取すると、早い話が太るわけです。そこで60以下の食品にはどういうものがあるかというと

日本そば54
中華そば50
春雨26
オールブラン(シリアル)45
パスタ(全粒粉)50
ライ麦パン58
玄米55
トマト30
さつまいも55
大豆30
ほうれんそう15
アボガド27
葉野菜・きのこ類12
クリームブリュレ47
ブラックチョコレート22
プリン52
牛・豚・鶏肉47
魚全般40 etc

てなことになっています。上記のようなものだけを食していれば、太りにくい(太らないではありません)ということかも。
ちなみに...

日本酒35
ワイン40
ビール34

意外な結果ですな。でも余計だったか、これは。
今はまっているのが、このステップトレーナー。
強い紫外線を浴びながら、蒸し暑い街中を歩くよりも、家の中でこのマシンを踏んでいたほうが身体に良いのではないかと思ったのが購入のきっかけ。
テレビではモデルさんが簡単そうに踏んでいたので、そう難しいことはないだろうと思っていたのだが、いざやってみるとこれが結構難しかった。
何が難しいかといって、踏んでいる間の身体のバランスをとるのが結構難しいのだ。ステップにあがり、よろけ気味に踏み始める。予想以上に負荷があるから、足に力を入れると上半身がふらついてしまう。さらに十歩も踏まないうちに太腿が痛くなってくる。
このマシンは、ウォーキング感覚というよりも、階段上りに近いと思う。ということは、大腰筋を鍛えるには極めて有効な器具と言えなくもない。
老化は足腰から来るという。だから老化(どうか)ボケませんようになどとつまらない洒落を吐き、家人の失笑を受けながらも、憑りつかれたように踏み続けているのだ。

(その姿 すでに老化と 人は云う)
 そういえば、最近ダイエットの話を書いていなかった。その後私がどうなったかを知りたい人もいるのではないだろうか。
 ほぼ日課のようになっていたウォーキングだが、最近は仕事も忙しくなってきて、どうしても出来ない日が週に1日か2日は出るようになってしまった。やはり歩かない日は何となく体調が良くないようだ。そんな時はテレビの通販などでウォーキングマシンが流されたりすると、気になってしかたがない。いっそ買ってしまって家の中で歩いていようかとも思うが、風景が変わらなければ長続きはしないだろうと諦める。
 ところで例のにがりダイエットだが、国立保健・栄養研究所が痩身効果は認められない(確実な根拠・論文がない)とする見解を発表した。そもそもにがりの主成分であるマグネシウムは、薬剤では下剤として使用されているものであるから、体重減少は下剤効果が現れたものであり、体重減少はみかけのものだという。
 そうか、体重減少はみかけのものだったのか。なんだか騙されたような気分になったが、いやいや、そうではないらしいという話を聞いた。
 にがりを摂取して効果がなかった人は、その方法に誤りがあるというのだ。にがりの効果を最大限に発揮するためには、クエン酸と一緒に摂るのが良いのだそうだ。特に「もろみ酢」ににがりを入れると効果があるという。
 そこで薬局からもろみ酢を購入して、早速飲用してみることにした。それが丁度一週間前のことである。最近カミさんも下っ腹が出てきたということなので、では一緒に効果のほどを試してみようと同時に飲み始めたのだ。ちなみにもろみ酢50mlに、にがりを3滴ほど入れて、飲みやすいように水などで薄める。これを朝・昼・晩と一日に三回を目安に食前摂取。
 通常、効果は二週間程度で現れるらしいが、なんと一週間目にしてカミさんのポコンと出ていたお腹が凹んでしまった。正直これには驚いた。もちろんカミさんは大喜びである。
 では私はというと、ズボンのベルトが幾分か緩くなったような感じである。もう一週間ほど様子をみてからご報告することにしよう。
 今年の五月から再開したウォーキングも、そろそろ三ヶ月目を迎える。この三ヶ月間を振り返ってみると、正直言って、毎日続けるのが難しい状態であった。
 仕事で遅くなってしまったり、会社帰りに飲んでしまったりと、障害だらけの毎日だった。自分で作り出してしまった障害には腹を立て、不可抗力のものには仕方ないさと諦めてみせる意思の弱さ。ウォーキングをする羽目になったのも、元はといえばこの意思の弱さに起因していると言ってもいい。だがしかし、そんな弱さの中にだって、男の意地がミリグラム程度は入っているものだ。
 自慢ではないが一週間のうちで、まったく歩かなかった日は一日もない。途切れ途切れではあっても、ウォーキング戦線からの離脱は一度も考えたことはなかった。やる時はやるぞと心に誓ったこの三ヶ月。
 そしていよいよ今夜、私は久し振りに体重計に載ったのである。果たして結果は吉と出るか凶と出るか。

 ジャーン!!発表します。開始時よりもマイナス7.2kg。
 7kgの減量に成功したのである。もちろん食事は普通に摂ってのこと。ちなみに私の目標は12kgの減量だから、もうあと5kg減らせば良いという事だ。
 ところで、7kgの減量が実際どのようなものなのか、私の体の変化について簡単にご説明しよう。
 一番最初に気がついたのは、やはりズボンのベルトである。緩くなって穴の位置を変えてしまった。当然ながら腹の辺りがなんとなくスッキリした感じがする。そして次に変化が現れたのが首周りだ。ワイシャツがやはり緩くなり、喉元に指二本分のスペースが楽々出来た。また嬉しいことには、小走りしても息が切れなくなったことである。以前は少し走っても肩で息をする有様だったからだ。
 1kgの砂糖袋が7個分消滅したわけだから、このくらいの変化は出るだろうなあと思う反面、あと5kg減らす道のりはやっぱり遠く感じられてしまうのである。

注)私のウォーキング法は大股歩きの速歩です。かなりの速歩きと自負しております。
 さてさて、カラ梅雨のおかげでウォーキングも快調。会社帰りはひたすら歩き回っている毎日。そのおかげで開始当初から既に4.5キロの減量に成功した。この調子でいけば1ケ月後には8キロくらいの減量も夢ではなさそうだ。
 とはいえ、やっぱり歩いた後はお腹が空いてしまう。そこでドカ喰いしてしまったら元も子もない。低カロリーでいながら満足感が得られる食べ物はないかしらん。と思っていたら、はるさめ系の食べ物が結構巷に溢れているではないか。
 コンビニなどをのぞくと「はるさめスープ」などという商品もある。味もいろいろあるが、試しに坦々スープを食してみたところ、これがなかなかいける。
 ここでご紹介している「緑豆はるさめナポリタン」もいいが、エースコックから発売されている「はるさめヌードル」も美味い。普通のカップヌードルと同じパッケージだが、大きくはるさめと書いてあるからすぐに分かる。
 味は全部で三種類あるがそれぞれにカロリーが表示されている。ちなみに一番カロリーが低いのは「ピリ辛チゲ」味で、150Kcalである。ちなみに私はいつもこの「ピリ辛チゲ」味を食べている。トウガラシの発汗作用もあって、食べ終わる頃には結構大汗をかいている。
 どうやらマイブームになりそうだ。
 今日はちょっと真面目で、長めなお話をしましょうか。
 私のこの雑記帳にリンクしてくれている亜茶羅さんは、ご自身のページでしきりに禁煙を訴えています。タバコの怖さを懸命に唱えていらっしゃる。
 実は彼も昔は相当なヘビースモーカーでした。チェーン・スモーカーというやつです。一本吸い終わると、すぐにまた次の一本に火をつける。そんな調子ですから、一日に一箱、二箱などはあっという間に灰になってしまう。様々な禁煙方法を試みたようですが、成果はあまりあがらなかったようです。
 しかし今は完全にタバコを絶つことに成功しています。どうやって成功したかは、いずれ彼自身の日記に書かれることでしょうから、そちらをご覧になってください。

 さて、最近私がどうしても気になっていたのは、女性のスモーカーのことです。以前よりも随分増えたのではないかなということです。街を歩いていても、まるでオヤジのような咥えタバコの若い女性が目につきます。
「女だから吸っちゃいけねえって言うのかよぉぉ」と怒鳴られそうですが、気の弱い私なんかは「いいえ、そんなことはございませんよ」と身を縮めながら言ってしまいそうです。が、しかしここは勇気を持って吸っちゃいけないと断言しましょうか。
 まあ、そう怒らないで聞いてください。それにはちゃんとした理由があるからなんです。

 私は二十代から三十代にかけてのほぼ十年間を、米国に本社をおく外資系製薬メーカーに勤務しておりました。循環器・消化器系がメインでしたが、私が退職する頃には所謂禁煙薬の発売を控え、その準備に忙殺される毎日でした。
 会社に時々ドクターを招いては勉強会を開き、喫煙の害について理解を深めていきました。非喫煙者に比べて喫煙者はガンになる確率が非常に高くなることは一般に知られています。これは男も女もかわりません。問題は血液性状なのです。
 健康診断をされて、ヘマトクリット値という項目を目にされた方は
「これって何」と思われたことでしょう。このヘマトクリット値とは、要するに血液のネバネバ度のことです。最近ドロドロ血などという表現が使われていますね。
 タバコを吸うと、このヘマトクリット値が上昇し、血液が粘性を帯びてきます。するとその結果はどうなるか。最悪の場合、血管が詰まってしまうことになるのです。「梗塞」といわれるものです。
 さらに悪いことには、タバコを吸うとほぼ同時に、抹消血管などの毛細管が収縮してしまう。二重に血流が阻害されてしまうことになるのです。
 タバコを吸ったら、手足が冷たくなってきた経験はありませんか。それは上記のような理由からなのです。女性の場合は特に冷え性の方が多い。喫煙は冷え症に拍車をかけるようなものなのです。若い女性は今は大丈夫と思っていても、あとからその時に受けたダメージが出てきます。
 タバコのニコチンなどによって傷つけられた血管壁は、たとえタバコをやめても二度と修復できません。そのため脆くなった血管から出血しやすい。もしこれが脳でしたら脳出血になるわけで、生命も危ぶまれます。本当にいいことはないのです。
 タバコはダイエットに良いという迷信が巷間に流れています。これには何の根拠もありません。ひとつ考えられることをあげるとすれば、ニコチンやタールが消化器に流れ込んで、壁面を傷つけ、食欲をなくしているということでしょうか。これは私の推論ですが。

 ある労災病院の形成外科の先生にレクチャーを受けた時のことです。先生は事故などで切断されてしまった手足を修復する、日本でも五指に入るといわれる権威でした。その先生から見せられた一枚の写真に、私は血の気が引いてしまいました。
 プレス機で五本の指を切断してしまった患者でしたが、手術は無事に成功し、指も元のとおりに繋がりました。先生はその患者に「タバコだけは吸わないように」ときつく言い渡していたそうです。
 ところがその患者は、先生の目を盗んではこっそりとタバコを吸い、なんとせっかく繋がったその指が、すべて真っ黒く壊死してしまったのです。私が見せられたのは、真っ黒に壊死してしまった指の写真でした。でも、本当に怖いと思ったのは、その時患者が吸ったタバコが、たった1、2本であったということです。

 タバコを吸うと代謝が落ちます。代謝が落ちると身体は痩せません。ダイエットに励む女性達よ。その努力をタバコは煙りの如くに消し去ってしまいますよ。ご注意あれ。

<ヒコヒコから親愛なる読者諸氏へ>
 都合により、3、4日ほどお休みを頂きます。
 ニガリが売れに売れたようです。一時期はドラックストアの店頭から消えてしまうくらい猛烈に売れまくったようです。なんたって我が親父までもが買い込んでいたのですから、ブームというのはすごいものです。
 しかし、効果のほうはどうだったのかというと、周囲からはあまり良い反応がありませんでした。毎日のように愛飲していた親父も、ちっとも痩せないとぼやいていました。もちろん私も使ってみたのですが、正直なところ変化はあまり見られませんでした。
 ではニガリで痩せるというのは、眉唾ものだったのでしょうか。そんな疑念を抱いていたところ、タイミングよくテレビでニガリ効果の検証をやっていました。ご覧になった方も多かったのではないでしょうか。

 ニガリを使用しても痩せなかった人はかなり多く、しかしその一方で確実に痩せていった人も存在する...。どちらも事実とすれば、どこにその違いがあったのでしょう。この番組では、ニガリを摂取するタイミングがポイントであることを強調していました。
 私などはコーヒーに数滴落として飲んでいましたが、ダイエットに成功した方々は食事の際に用いていたようです。これはニガリの中のマグネシウム成分が、脂肪の体内吸収を阻害させる作用があるからのようです。ですから、脂質の多い食事に用いるとより一層の効果が上がるという訳です。
 さらに豚肉やきのこ類、たらこなどのビタミンBを含んだものと一緒に摂ると、体内の代謝を活性化して、さらにダイエット効果が期待できるとのことでした。

 親父と二人でこの番組を観ながら
「今まで使い方を間違っていたわけか。いつも酒にばかり入れて飲んでたわい。これからは、サケなければいけないな」などという親父の寒い駄洒落を聞きながら、でもしかし、そのお酒に入れるという方法はあながち間違いでもなかったようで...。
 お酒にニガリを入れると、アルコールの血中濃度も低く抑えられ、さらに酔いから早く醒めるのだそうな。これは肝臓への負担を軽くする?ということでしょうか。
 ということは、酒を飲んでもなかなか酔えなくなるということでしょうか? ここのところ、親父の酒代が高くつくのはそのせいなのでしょう、きっと。
 前回、再びウォーキングを始めたことを書いた。
 どういう風の吹き回しか、妹が高価なウォーキング・シューズをプレゼントしてくれたので、毎日それを履いて歩いている。やっぱり高いシューズは履き心地が違う。それまでのものとは疲れ方が違うようだ。
 さて、歩き始めておよそ2週間弱、気がついたら既に3キロほど体重が落ちていた。もっとも最初の頃は、比較的体重が落ちやすいことを知っていたので、本番はこれからということになる。果たしてどのくらいまで体重を落とすことが出来るだろうか。
 ちなみに現在歩いている距離は平均5キロ前後である。これをなるべく大股で歩くのがコツ。そして背筋をまっすぐに伸ばすこと。
 20分も歩けば体内の脂肪が燃焼してきて、汗が吹き出してくる。ついテレビコマーシャルの「燃焼系、燃焼系、アーミノしきぃぃっ」というフレーズが口をついて出てきてしまう。そのあとの歌詞は、あえて歌わないことにしている。

 カミさんも私の体型の微妙な変化に気がついたようで、私もやろうかななどと言い出した。しかしどちらかというと楽をして痩せたいタイプの人種で、食べて痩せるだとか、寝ながら痩せる、といったものにむちゃくちゃ弱い。
 「黒酢がダイエットに効果があるよう」と言い出したのも、そんな中でのこと。実はだいぶ前に買って、ほとんど手付かずになっていた黒酢があり、それをごそごそと戸棚の奥から出してきて飲み始まった。

「スッパあああイィイイイ....!!!!」
そう、黒酢は相当酸っぱいのだ。だから、水で割ったり、はちみつなどで甘味をつけないと初心者には結構きつい代物である。

 しかしカミさんは30ccの黒酢を水で5倍に希釈すると、それを一気に飲み干した。するとどうだろう。30分もしないうちに、手や足などの末端がポカポカと暖かくなってきたというのだ。しかも翌朝は足が軽く感じて気分がとてもいいという。
 おそらく循環が良くなって、体内の老廃物なども排出される効果があるのだろう。それ以来カミさんは毎日飲み続けており、心なしか痩せてきたように思える。

 私も毎朝冷水で割った黒酢を飲んで出勤しているが、ウォーキングとの相乗効果が果たして出るのか、結果はまた改めてご報告しよう。
 ウォーキングでダイエット効果があったことは、前回書いたとおり。最大で8キロの減量に成功したのだが、そこまで辿り着くと、今度はなかなか体重が減らない。ものの本によると、この停滞期を脱すれば、また減り出すのだという。
 しかし、この停滞期がどのくらい続くのか、私の場合はかなり長い期間まったくと言っていいほど体重の変動がなくなってしまった。どんなに歩く距離を伸ばしても、食事の量を減らしてみても駄目だった。

 悪いことには、その時期から公私ともに忙しくなり、ウォーキングもままならなくなってきた。無理なダイエットではなかったから、さほど大きなリバウンドはなかったが、それでも次第に体重が増加。ついには歩かない日も出てきて、お腹もまた出てきてしまった。

 そんなとき、テレビで目にした「にがり」ダイエット法。にがりとは豆腐を作る時に必要なものだが、これを食事のすべてに使用するのだそうな。テレビに出てきたその女性は、この方法を用いて10キロ近い減量に成功したという。

 10キロと聞いて、私の気持ちが動かないはずはない。歩き回っても最大8キロだったのに、飲んで食べて10キロ減るとはなんと言うことだ!早速ドラッグストアで一本購入してきて、
「今日からこれを食事のすべてに入れてくれ」とカミさんに頼む。
 それから毎日、普通に食べ普通に飲む生活となった。にがりさえ入れていればもう大丈夫。スリムになった自分の姿を思い描いては、せっせと食べる。
 しかし、しかし...。体重計の針は一向に減らない。それどころか前より太ったよう...。何だコリャ???

 そのことをカミさんに話すと、
「ああ、ごめん。入れてなかった」だと。
ようするに、普通に食べ、普通に飲み、普通に太っただけのことである。気力を無くした私は、再び入れるようにとは言わず、「にがり」きった表情のまま虚しく太っていったのだった。
 ※本当はこの洒落が言いたかったのではないかと思われると、返す言葉もない。しかし、にがりダイエット法について否定するつもりはまったく無いことを最後にお断りしておく。どなたか成功した方がいらしたら、経過などをお教え頂きたいと思う。
 四年くらい前のこと。当時の私は結構太っていて、お腹のでっぱりもだいぶ目立つようになっていた。仕事が座業なもので、どうしても運動不足になってしまう。おまけに夜はお酒を飲んでしまうから、翌日になると一層浮腫んだ顔になってしまい、みんなから「ヒコさん太ったでしょう」とか「ヒコさんデブったでしょう」とか「地球が沈みそう」だとか、「また無駄なお肉をつけましたね」とか、「靴が磨り減りませんか」だとか、「貫禄がつきすぎですね」とか「あれ、昨日よりも太りました?」だとか...ウルセーンダよォオオオオッッ!!!!(心の叫び)

 そういうことを言った人間ドモを、記憶力の良い私は決して忘れることはないのだけれども、しかしさすがにこれではいかんと思い、かといってハードな運動ではもたないから、何か手頃でお金のかからないダイエット法はないかしらと探していたら、テレビでウォーキングの紹介をしていた。
 これなら歩くだけだからお金もかからないし、あまりハードでもない。おまけに有酸素運動で効果が期待できそう。そこで世度端カメラで万歩計を購入し、一日一万歩を目標に頑張ることにした。

 最初は昼休みの一時間を、ろくな食事もとらずに歩き回り、退社後は電車で5駅分を歩いて帰った。始めた頃はかなりきつかったのだが、そのうちだんだん慣れてきて、毎日少しずつコースを変えてみては歩き続けた。歩数も一万どころか二万歩に達する日も少なくなかった。

 その結果は意外と早く現れ始め、二週間、三週間後には体重が三キロ、四キロと減少し、ついに二ヶ月目には六キロの減量に成功した。三ヶ月目には元の体重から八キロ減少し、Yシャツの首周りが緩くなり、ズボンのベルトも穴の位置を変えなければならなくなった。そしてなにより驚いたのが、ウォーキングの途中で履いていた靴が脱げてしまったことである。靴のサイズまで変えなければならなくなったのはちょっとした出費ではあるけれども、嬉しいことではある。
 そんな私を見て、またみんなは
「最近やつれていませんか」だとか、「心配事でもあるんですか」だとか「何も食べてないんですか」だとか「奥さんいないんですか」だとか「病気しました?」だとか...
ウルセーンダよォオオオオッッ!!!!(心の叫び)

 そしてまた太りだしたのであります。
 今月からまた歩き始めたヒコヒコでありました。

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