今年の冬は本当に寒い。
寒がりの我が親父は、自分の寝ている部屋の中で、エアコン暖房、オイルヒーター、石油ストーブを一緒につけて、さらに布団の中には電気アンカを入れているという有様だ。
これではまるで、アフリカから寒い北国の動物園へ連れてこられたライオンみたいだ。
もっともこれは、高気密住宅ならぬ低気密住宅のなせる技である。暖気が何処からともなくどんどん逃げて行く。
壁や床には断熱材を入れている筈なのに、これは一体どうしたことだろう。いわゆる欠陥住宅なのかもしれないが、築40年以上経っていて今更欠陥住宅もないだろう。
さて、こんなに寒い毎日で、おもてへ出るのも嫌になるが、そうもばかりは言っていられない。
お隣りさんへ回覧板を届けたり、ゴミを出しに行ったり、あるいは買い物へ出かけたりと、嫌でも外へ出なければならない。そんな時、つい鼻歌が出てしまうのだが、それは「北風小僧の寒太郎」である。
この歌はNHKの「みんなのうた」で放送されたと記憶しているが、私の頭の中では堺正章さんバージョンで常に再生されている。
多分、放送されてから50年近い歳月が流れているだろうが、こうして今もつい口ずさんでしまうところから、個人的にはまぎれもない名曲だと思っている。
ところでこの「みんなのうた」。中には理解不能な歌もある。いや、むしろその歌詞をよく聴くと、背筋が寒くなるようなものさえある。
その代表的な歌はといえば、「さとるくん」という歌。
その歌詞はこうなっている(強調部分は私)。
小さいころあたしにはよく遊んだともだちがいた
夕暮れ迫るころの公園に必ずひとりで来てた
何度も遊んだはずなのに なぜか顔も覚えていないの
何度も聞いてたはずなのに なぜか家もわからないの
不思議な不思議なこなの さとるくん
みんながあのコにいじわるするの 見えないふりをしてるの
だからあたしはあのコとよく砂場で遊んだげたの
でもとっても恥ずかしがり屋だから お母さんが来るといないの
とても恥ずかしがり屋だったから ガラス戸にも映らないの
不思議な不思議なコだね さとるくん
あたしにだけ聞かせてくれた おかしなおかしな話
あるときとなりのじいちゃんのさよならの話したら
次の日じいちゃん家にはたくさんの黒い靴がならんだ
みんながうつむいてじいちゃんとの さよならをしていた
不思議な不思議なコだった さとるくん
不思議な不思議なコだった さとるくん
あたしが大人になってふと彼に 会いたいと思ったから
ともだちみんなに聞いてみたけれど 答えはひとつだけ
いつかまた会えたらいいね さとるくん
以上が「さとるくん」という歌だ。
歌詞の内容から察するに、さとるくんという子供は、我々とは住んでいる世界が違うようである。
最後のじいちゃんの件りに至っては、この歌全体が「死」の世界と繋がっていることを想起させる。
一説にはこの歌が「みんなのうた」で放送されたものではないという。しかしNHKで放送されたことは事実のようである。
それはともかく、このさとるくんという子を思うと、なぜか切なさが胸に沸き起こる。
因みに「泣いていた女の子」という歌もあるが、これはさとるくんの女の子バージョンか。
これも切なく怖い歌だ。
この歌については次回ということで。
寒がりの我が親父は、自分の寝ている部屋の中で、エアコン暖房、オイルヒーター、石油ストーブを一緒につけて、さらに布団の中には電気アンカを入れているという有様だ。
これではまるで、アフリカから寒い北国の動物園へ連れてこられたライオンみたいだ。
もっともこれは、高気密住宅ならぬ低気密住宅のなせる技である。暖気が何処からともなくどんどん逃げて行く。
壁や床には断熱材を入れている筈なのに、これは一体どうしたことだろう。いわゆる欠陥住宅なのかもしれないが、築40年以上経っていて今更欠陥住宅もないだろう。
さて、こんなに寒い毎日で、おもてへ出るのも嫌になるが、そうもばかりは言っていられない。
お隣りさんへ回覧板を届けたり、ゴミを出しに行ったり、あるいは買い物へ出かけたりと、嫌でも外へ出なければならない。そんな時、つい鼻歌が出てしまうのだが、それは「北風小僧の寒太郎」である。
この歌はNHKの「みんなのうた」で放送されたと記憶しているが、私の頭の中では堺正章さんバージョンで常に再生されている。
多分、放送されてから50年近い歳月が流れているだろうが、こうして今もつい口ずさんでしまうところから、個人的にはまぎれもない名曲だと思っている。
ところでこの「みんなのうた」。中には理解不能な歌もある。いや、むしろその歌詞をよく聴くと、背筋が寒くなるようなものさえある。
その代表的な歌はといえば、「さとるくん」という歌。
その歌詞はこうなっている(強調部分は私)。
小さいころあたしにはよく遊んだともだちがいた
夕暮れ迫るころの公園に必ずひとりで来てた
何度も遊んだはずなのに なぜか顔も覚えていないの
何度も聞いてたはずなのに なぜか家もわからないの
不思議な不思議なこなの さとるくん
みんながあのコにいじわるするの 見えないふりをしてるの
だからあたしはあのコとよく砂場で遊んだげたの
でもとっても恥ずかしがり屋だから お母さんが来るといないの
とても恥ずかしがり屋だったから ガラス戸にも映らないの
不思議な不思議なコだね さとるくん
あたしにだけ聞かせてくれた おかしなおかしな話
あるときとなりのじいちゃんのさよならの話したら
次の日じいちゃん家にはたくさんの黒い靴がならんだ
みんながうつむいてじいちゃんとの さよならをしていた
不思議な不思議なコだった さとるくん
不思議な不思議なコだった さとるくん
あたしが大人になってふと彼に 会いたいと思ったから
ともだちみんなに聞いてみたけれど 答えはひとつだけ
いつかまた会えたらいいね さとるくん
以上が「さとるくん」という歌だ。
歌詞の内容から察するに、さとるくんという子供は、我々とは住んでいる世界が違うようである。
最後のじいちゃんの件りに至っては、この歌全体が「死」の世界と繋がっていることを想起させる。
一説にはこの歌が「みんなのうた」で放送されたものではないという。しかしNHKで放送されたことは事実のようである。
それはともかく、このさとるくんという子を思うと、なぜか切なさが胸に沸き起こる。
因みに「泣いていた女の子」という歌もあるが、これはさとるくんの女の子バージョンか。
これも切なく怖い歌だ。
この歌については次回ということで。
コメント
北風小僧の寒太郎は知っていますが、さとるくんと言う歌は初めてお目にかかります。なんだろう?よくその手の話がありますよね。
一説には子供の頃亡くなった子が同年代の子と遊びたくて出てくるとか…
そんな話は流行った事ありますね。
しかし、ヒコヒコさんがこのジャンルの話をすると、妙に怖いって感じになりますね。ヒコヒコさんは見えちゃうタイプ霊感が強いタイプですから…。
私も結構呑気そうで結構霊感強んですよ。
今の家でもとんでもないラップ音がするんです。
ハウスメーカーさんは異常無しと言うし、サッシや木材部の繋ぎ目が膨張する時音がするけれど、2、3年で収まるなんて言われていたんですけどね…^^;
今でもラップ音がするんですよ。家に遊びにきた両親も「おいおい!!」というレベルです。が、これも慣れたもので、座敷わらしではないですけど、何かに守られているんだろう…と良いように解釈しています。
さとるくんの歌の他に泣いていた女の子ってバージョンもあるんですね??
この世でもあの世でも時空を超えて仲良くなれるのは、無垢な子供時代だからからこそもあるのでしょうかね??
それをNHKが放送していたというのも驚きですね。
またまた怖い話でスミマセン。
今回は都市伝説的な話でしたが、これは現段階で視聴が可能ですから証拠がある確かなものです。
私も最初に聴いた時は、その歌詞の内容にびっくりしましたが、もしかしてこれは作者自身の体験なのではないかと思いました。特に幼い頃は大人と違って邪念がないから、そういう体験をすることが多いそうですよ。
ところでまるこさんのお宅では、ラップ音が随分と鳴るようですね。もし今度鳴り始めたら、問いかけてみるなんてどうでしょうか。
我が家でもひと頃ラップ音が、それも寝室でよく鳴りました。そこで試しに或る問いかけをしたところ、それに合わせて返事をするようにラップ音が鳴り続けました。
どうやら私のご先祖様ではないかとその時は思いましたが、さて、どうだったのか。
まるこさんのお宅の住人さん。座敷わらしなら良いですね!いや、きっとそうでしょう。
我が家にも来てくれないかなあ〜。
童謡って実は怖い歌詞なんですよね。「しゃぼん玉飛んだ」とか「通りゃんせ」とか有名ですよね。グリム童話も本当は怖い。単純な私は表面的表現しか見ないので、『実は…』と聞いてびっくりの口です(-_-;)
その流れでできたのかな、「さとるくん」って。
たくさんの黒い靴がならんだ との描写は怖いですね。
子どもや犬猫の小動物が見えている世界は私たち大人と一線を画す気が時々、します。散歩中のわんこと目が合い、向こうが立ち止まりじーっと不思議そうにこちらを見ている、なんてことが今日もありました。
怖いけど気になってYouTubeで見てしまいました
色々見始めたら こんな怖い曲も…
みんなのうたで「メロンの切れ目」と言う曲です
ストーカーの女の子が彼(?)がいない間に合鍵で侵入し自分の存在をマーキングしていく内容の曲です
歌っているのが細川ふみえちゃんだと言うのも怖いわ〜(笑)
案外この手の歌は多いんですよね。
作者が何らかの意図を持って作ったとしか思えません。
それにしてもNHKの局内審査がよく通ったなあというのが率直な感想です。
「しゃぼん玉飛んだ」は亡くなった我が子を歌ったものだとか。それを知ると、怖いというか切ない歌ですね。
そうですね。子供や犬猫などの小動物が見えている世界と、大人が見えている世界は違うのかも知れません。それを確信したのは、孫たちの様子を見ていた時です。
誰もいない玄関へ向かってバイバイを始めたり、何かが見えているかのように、急にある一点をじっと見つめたりしている姿を何度か目撃したことがあります。
そんな光景に「ああ、何かが見えているんだな」と思ってしまうわけです。
お話から、待花。さんもシックス・センスが強いように感じられるのですが、いかがでしょうか?
わんこにもそれが分かるのでは?
YouTubeをご覧になりましたか!
いかがでしたか。怖いでしょ!
さとるくんの正体は、紛れもなく◯◯ですよね。
それから「メロンの切れ目」も、じっくり聴くと、これはもうストー◯ーのお話じゃありませんか。あるいは元カノの話かと...
これって作者の経験でしょうか。いずれにせよ怖いですねぇ。