夏の終わりの「コンニチワ」
2020年8月30日 日常 コメント (10)お盆が終われば季節は秋である。
実際、私の家の周囲には秋茜(赤とんぼ)が姿を見せ始めた。
それにしても暑い。いや、蒸し暑い。
とても初秋とは思えないこのところの気候に、体調が狂いっぱなしだ。
我が親父も私以上に体調を崩し、食欲不振に便秘と下痢を繰り返すという有様だ。その結果、朝から晩までベッドとトイレの果てしなき往復に時を費やすというなんとも困った状況になっている。
また、持病の脊椎管狭窄症や筋肉の衰えにより、ほぼ一日中腰痛を訴える親父に、私や妹が交代でマッサージを施し(それも一回につき1時間や2時間はザラである)、終いにはこちらがダウンしてしまうという悲惨な結末を迎えるのだ。
おまけに以前にも増して親父のワガママ度合いが強くなってきて
「もっと優しぐ揉め」だとか「揉み方が早過ぎる」だとか、「そのツボばかりを攻めるんじゃない」などと注文がエスカレートしていく。
たまに優しい言葉で
「もう揉むの疲れたベぇ」などと優しく声をかけてくるので、これで終わりかなと思うと
「では今度は肩を揉んでくれぃ」と非情な言葉を発するのである。
妹は親父のその無慈悲な言葉にズッコケる私を見ながら
「騙されるから気をつけろよ」と遅過ぎる忠告を発するのだった。
1時間2時間もマッサージをすれば、いくら冷房をつけていたとしても、汗が滝のように流れ落ちる。おまけに両の親指も腱鞘炎を起こさんばかりに腫れ上がり熱を持っている。
「はい、ごぐろう」
その一言にようやく親父から解放されて、フラフラになりながら親父の家を出る。
外は外でムッとする熱気が支配しており、玄関の外まで見送りに出て来るた妹に、
「じゃあまた夜来るから」とクラクラする頭を振りながら、よろめきそうな足取りで歩き始める。
門のそばに立っていた人に気が付いて
「コンニチワ」と挨拶をして四軒隣の我が家へ向かった。
あとでスマホを見たら、妹からメールが届いていた。
「ヒコヒコが枯れたヒマワリにコンニチワと挨拶をして行った。大丈夫?」
大丈夫ではない。
実際、私の家の周囲には秋茜(赤とんぼ)が姿を見せ始めた。
それにしても暑い。いや、蒸し暑い。
とても初秋とは思えないこのところの気候に、体調が狂いっぱなしだ。
我が親父も私以上に体調を崩し、食欲不振に便秘と下痢を繰り返すという有様だ。その結果、朝から晩までベッドとトイレの果てしなき往復に時を費やすというなんとも困った状況になっている。
また、持病の脊椎管狭窄症や筋肉の衰えにより、ほぼ一日中腰痛を訴える親父に、私や妹が交代でマッサージを施し(それも一回につき1時間や2時間はザラである)、終いにはこちらがダウンしてしまうという悲惨な結末を迎えるのだ。
おまけに以前にも増して親父のワガママ度合いが強くなってきて
「もっと優しぐ揉め」だとか「揉み方が早過ぎる」だとか、「そのツボばかりを攻めるんじゃない」などと注文がエスカレートしていく。
たまに優しい言葉で
「もう揉むの疲れたベぇ」などと優しく声をかけてくるので、これで終わりかなと思うと
「では今度は肩を揉んでくれぃ」と非情な言葉を発するのである。
妹は親父のその無慈悲な言葉にズッコケる私を見ながら
「騙されるから気をつけろよ」と遅過ぎる忠告を発するのだった。
1時間2時間もマッサージをすれば、いくら冷房をつけていたとしても、汗が滝のように流れ落ちる。おまけに両の親指も腱鞘炎を起こさんばかりに腫れ上がり熱を持っている。
「はい、ごぐろう」
その一言にようやく親父から解放されて、フラフラになりながら親父の家を出る。
外は外でムッとする熱気が支配しており、玄関の外まで見送りに出て来るた妹に、
「じゃあまた夜来るから」とクラクラする頭を振りながら、よろめきそうな足取りで歩き始める。
門のそばに立っていた人に気が付いて
「コンニチワ」と挨拶をして四軒隣の我が家へ向かった。
あとでスマホを見たら、妹からメールが届いていた。
「ヒコヒコが枯れたヒマワリにコンニチワと挨拶をして行った。大丈夫?」
大丈夫ではない。
コメント
私は、4親とも、看病らしい看病はせずに、見送りました。
子孝行などと申しては罰当たりでしょうが、私も、息子たちに、そうありたいと願っています。
でも、こればかりは…。
せめて、最後まで、頭だけはボケないようにと願ってますが、神様のなさること。
どうなりますか…。(^^)/
お体に気を付けて、頑張ってください!
この残酷な残暑。普通でも体調崩しますものね。
お父様脊椎間狭窄ですか…私も軽度ですがそうなんです。
なので一日3度の痛み止めが手放せないんですよ。
マッサージを2時間??それは重労働ですね。
知り合いのマッサージ師さんも週末は自分がマッサージにかかりに行くそうですよ。
お父様すっかりヒコヒコさんに甘えちゃって。でも憎めないお父様ですものね。
私も夫にマッサージを頼まれることがありますが、終わった〜〜!と思うと「もう肩は良いから腰お願い!」と無慈悲な事言われますよ。泣。
あれはエンドレスですからね。お察しします。
あらら…。ひまわりさんに「こんにちは」ですか?!
それは相当疲れていますね。
ヒコヒコさんも疲れを癒すため、どこかでマッサージ受けてくださいな。
ご無理のないようになさってくださいね。お疲れ様です。
その日まで元気で、そしてポックリが一番良いかもしれませんね。私も出来ればそうありたいと思っています。
ちなみに我が妻は「寝たきりになるくらいなら殺してくれ〜」とほざいていますが、本人の希望とはいえ流石にそれはねぇ...
私のおふくろは17年間寝たきりの状態でしたが、病気になる前に半分冗談で「寝たきりになってみんなを困らせてやるぅ」などと言っていました。
いわゆる『言霊(ことだま)』というやつですね。そういうことは間違っても口にすべきではないと思ったものです。
あらら。まるこさんも旦那様孝行をされていらっしゃるのですね。
大変お疲れ様でございます。
親父は六人兄弟の末っ子ですので、生来の甘えん坊。そこへ持ってきてワガママが強くなってきまして妹も私も手を焼いております。
私が離職したのも、半分は親父の介護のため。しかしこんなにハードなものとは思いませんでした。
実際、自分自身がマッサージを受けなければならないくらい、体が悲鳴を上げています。
ヒマワリが人に見えても仕方がありませんよ。
そういえば昨日は視界の片隅に光の筋が頻繁に現れて、一体どうしたんだろうと思ったら、妻曰く
「熱中症じゃない?」
早速補水液を注入したのでありました。
まるこさんも熱中症にはご注意ください。
誤解が無いように申しますが、私は新興宗教の回し者ではありません。
毎日のマッサージ、大変ですよね。「手当」って言葉はご存知ですよね? 神経からくる痛みはハンドパワーで楽になると思います。私の場合、相手(夫)が痛いという箇所(ツボ)に軽く手を置きます。すると次第に私の手が熱くなってきます。あるいは痺れたような感覚かな。手を置いている相手の方もポカポカして来て自然に熱が引くまで手を置いておくと、痛みが和らいできます。
その場しのぎですが、マッサージより緩やかに効くようです。そして、疲れません!
修行をして会得したのではなく、夫が頸椎からくる痛みの時、何気なくやってみたら、楽になったそうです。人間誰しも持っている力だと思います。
妖怪ヒマワリ人間に惑わされないように、ご自愛下さい。
おはようございます。
その「手当」の話は私も承知しておりました。
余談ですが昔私が製薬会社に勤務していた頃、某新興宗教から誘いの手が伸びてきました。
彼らにとって薬は目の敵。他社のMRが入信していくのを何ともいえない思いで見ていたものです。
でも、確かに手を患部に当てているだけで痛みが和らいできますから、そういうことは否定出来ませんね。
私はどうしても揉み方が強いのですが、妹のそれを見ていると、揉むというよりは摩るような感じです。それでも気持ちが良さそうですから、効果はあるのでしょう。
某マジシャンの言葉を借りると
「ハンドパワーです!!」ということでしょうか。
私の親父も高周波治療器を使っていますが、結局人の手には負けるのだと言って、私ら兄妹が酷使されています。なら、最初から買うなよと言いたいところですが、新し物好きなのですぐに手を出すのです。
さて、ヒマワリの精なら良いのですが、枯れていましたからねぇ。
ヒマワリの霊だったら嫌だなと...
お二人共 お優しいですね!
そして、最後のオチに笑いました!
いっそこの際、プロのマッサージ師になろうかしらと。
今からでも遅くはないでしょうかね(笑)
親父は極楽気分でしょうが、マッサージの最中に時々返事をしなくなることがあるので、本当に極楽へ行ってしまったのではないかと思うことがあります。
まあ、それも良いか(笑)