お彼岸なので親類縁者がかみさんの実家に集まった。
滋賀県へ嫁いだ姪も、四歳と二歳になる二人の男の子を連れて久しぶりに帰省した。
しばらく見ないうちに大きくなった二人。
住んでいるマンションとは異なり、田舎の広い家なので、キャーキャーはしゃぎながら走り回っていた。
もうひとりの姪も一人息子を連れてやって来た。こちらはまだ一歳だが、それでもあの二人に負けじとヨチヨチ歩き回る。
そこで私は持参したカメラでパチパチと写真を撮りまくる。
「相変わらずおじさんのカメラは凄いね」と二人の母親である姪に言われる。
「あれ、使ってるの」と私。
「うん、使ってるよ。運動会で役にたったよ」と姪。
あれとは、姪に長男が生まれた時にプレゼントしたデジタル一眼レフカメラのことだ。一眼レフなのに小型軽量で女性にも扱いやすいキャノンのEOS Kissをプレゼントしたのだ。
また、もうひとりの姪にも子どもが生まれた時に同じものをプレゼントした。
でも、二人の話を聞いていると、必ずしも使用頻度が高いとは言えない様子だった。
何故なら今はスマホのカメラという、とても便利なものがあるからだ。
操作も簡単だし、撮った写真は他の人へその場で送信することが出来てしまう。
データもクラウドへ残すことが出来るからいつでもどこでも見ることが出来る。
まあ、早い話、姪たちにとっては、デジタル一眼レフは宝の持ち腐れということなのだろう。
そうなると、こちらはこちらでデジタル一眼レフの如何に優れているかを教えたくなる。
「スマホの写真だと、全体にピントが合ってパンフォーカス気味になりがちだろ?!そこへいくとデジイチの方はピント位置と背景のボケ味をコントロール出来るんだよ。だからほら」と言って今撮影した子どもたちの写真をモニターに映してみせた。
「うわー、ちがうわっ!!」
「キレイ!」
モニターを覗き込んだ二人の姪が声を挙げる。
滲んだ背景にくっきりと浮かび上がる我が息子たちの写真に、感嘆の声を挙げる二人の母親。
「ほらね、こんな風に撮れるんだよ。良いだろ」
「うん、やっぱりスマホのとは違うわ。今度挑戦してみる」
「私も挑戦してみる。でも」
でも何、と私。
「でも、これってやっぱりおじさんの腕が良いからだよ」
はい、その一言を待っていました。
「いや、そんなことはない。二人にもこれくらいの写真は撮れるよ」と応えると
姪たちはニヤニヤしながら
「おじさんのその目は嘘の目だ」と言って笑い始めた。
その笑顔がとても魅力的だったので思わず二人にカメラを向けた。
滋賀県へ嫁いだ姪も、四歳と二歳になる二人の男の子を連れて久しぶりに帰省した。
しばらく見ないうちに大きくなった二人。
住んでいるマンションとは異なり、田舎の広い家なので、キャーキャーはしゃぎながら走り回っていた。
もうひとりの姪も一人息子を連れてやって来た。こちらはまだ一歳だが、それでもあの二人に負けじとヨチヨチ歩き回る。
そこで私は持参したカメラでパチパチと写真を撮りまくる。
「相変わらずおじさんのカメラは凄いね」と二人の母親である姪に言われる。
「あれ、使ってるの」と私。
「うん、使ってるよ。運動会で役にたったよ」と姪。
あれとは、姪に長男が生まれた時にプレゼントしたデジタル一眼レフカメラのことだ。一眼レフなのに小型軽量で女性にも扱いやすいキャノンのEOS Kissをプレゼントしたのだ。
また、もうひとりの姪にも子どもが生まれた時に同じものをプレゼントした。
でも、二人の話を聞いていると、必ずしも使用頻度が高いとは言えない様子だった。
何故なら今はスマホのカメラという、とても便利なものがあるからだ。
操作も簡単だし、撮った写真は他の人へその場で送信することが出来てしまう。
データもクラウドへ残すことが出来るからいつでもどこでも見ることが出来る。
まあ、早い話、姪たちにとっては、デジタル一眼レフは宝の持ち腐れということなのだろう。
そうなると、こちらはこちらでデジタル一眼レフの如何に優れているかを教えたくなる。
「スマホの写真だと、全体にピントが合ってパンフォーカス気味になりがちだろ?!そこへいくとデジイチの方はピント位置と背景のボケ味をコントロール出来るんだよ。だからほら」と言って今撮影した子どもたちの写真をモニターに映してみせた。
「うわー、ちがうわっ!!」
「キレイ!」
モニターを覗き込んだ二人の姪が声を挙げる。
滲んだ背景にくっきりと浮かび上がる我が息子たちの写真に、感嘆の声を挙げる二人の母親。
「ほらね、こんな風に撮れるんだよ。良いだろ」
「うん、やっぱりスマホのとは違うわ。今度挑戦してみる」
「私も挑戦してみる。でも」
でも何、と私。
「でも、これってやっぱりおじさんの腕が良いからだよ」
はい、その一言を待っていました。
「いや、そんなことはない。二人にもこれくらいの写真は撮れるよ」と応えると
姪たちはニヤニヤしながら
「おじさんのその目は嘘の目だ」と言って笑い始めた。
その笑顔がとても魅力的だったので思わず二人にカメラを向けた。
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